在宅勤務のプログラマは通勤が無いのがメリット

「痛勤」からの解放

会社勤めをしていれば、逃れられないのが「通勤」ならぬ「痛勤」です。もちろん最近では、例えばフレックスタイム制を導入したり、自宅勤務を試験的あるいは限定的ながらも実施するなど、企業側の考え方も少しずつ変化してきているようですが、まだまだ先取の気性のある一部の企業のみの話であり、日本全体に広がるまでにはそれ相応の時間が掛かりそうです。そこで大多数の人にとって、就業規則で決められた場所で、決められた時間から決められた時間まで拘束されるという日々を、飽きることなく繰り返すことになるのですが、これが中々にストレスが溜まるものです。せっかくマイホームを購入しても、かえって通勤時間が長くなれば、朝は暗いうちから家を出て、深夜になって帰宅するなど、それだけで疲れ果ててしまいます。
その点在宅プログラマには、「通勤」も「痛勤」もありません。自宅が仕事場である以上、朝はコーヒーでも飲みながら、仕事を始めるまでの時間をゆっくりと過ごすことができます。人と会う約束がなければ、特段身なりを整える必要もなく、たとえパジャマのままで一日中パソコンに向かって仕事をしているとしても、誰に文句を言われる筋合いもありません。そして最低限クライアントとの連絡を密に取る必要はありますが、会社内におけるような面倒な人間関係に、一々邪魔されたり、気を使う必要もないのです。

自己管理は必要

もっとも束縛からの自由を満喫できる一方で、厳しい自己管理が求められるというのも、在宅プログラマの宿命です。会社勤めにおける煩わしさは、同時に「他人の目」によって己を律するという面もあるのですが、誰も見ていない自宅の仕事ぶりは、自分で管理するほかありません。ついついネットサーフィンをして過ごしてしまったり、テレビをダラダラと見続けてしまったり、あるいは買い物に出掛けてしまうなど、自分が怠けていても誰かが叱ってくれるわけではありません。従ってスケジュールを立てて、その通りに実行するという強い意思が必要であり、良くも悪くもすべては自己責任になります。更にたとえ仕事中であっても、家族と生活空間を共有していたり、あまりに近い空間に居るために、何かと仕事に集中しにくくなってしまうといった面もあります。